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視線恐怖症から日本人初のプラスサイズモデルへ【桃果愛さんインタビュー連載 Vol.1】

視線恐怖症から日本人で初めてのプラスサイズモデルになった桃果愛さん【インタビュー連載 Vol.1】

「プラスサイズモデル」が一般的ではなかった頃から、第一線でモデルとして活躍している桃果愛さん。見ているだけでハッピーになるようなボディポジティブなファッションと、明るい笑顔が特徴の桃果さんですが、実はここまで長い道のりがあったのです。

今回はプラスサイズモデルでもあり、モデル事務所のプロデューサーでもある桃果愛さんに、気になることをたっぷり聞いてみました!

まず第1回めは、「プラスサイズモデルへの軌跡」をお届けします。



桃果愛、プラスサイズモデルへの道

日本で初めてプラスサイズモデルとして活躍することになった桃果さん。

まずは幼少期の頃のことや、モデルになったきっかけを聞いてみましょう!

小さい頃からおしゃれやファッションが好きだった

ーー桃果さんは兄弟などいらっしゃいますか?

桃果愛さん(以下、桃果さん):私は一人っ子なんです。母子家庭だったのですが、エステティシャンだった母は「自分の子どもには好きなお洋服を着させてあげたい!」と、たくさん服を買ってくれましたね。

ーーでは美容やファッションなど、お母様からの影響も大きかったんですか?

桃果さん:そうですね!小さい頃は女の子っぽい服が好きだった気がします。
母とは今でも姉妹みたいに仲がいいですよ。

ーー小さい頃の桃果さんはどんなお子さんでしたか?

桃果さん:女の子たちから取り合いになるほど人気者でした。笑
マイペースでおおらかな性格だったので、居心地が良かったんですかね?

ーー小さい頃はどんな遊びをしていましたか?

桃果さん:物を作ることや美術が好きで、本を読むのも好きでした。
漫画やゲームなどにはあまり興味がなくて、哲学書を読んでいるような子どもでしたね。笑
メンタルやいじめについて、当時からすごく考えることが多かったです。

 

大学生の頃30キロ太り視線恐怖症に..外にでるのが辛い

ーー桃果さんが視線恐怖症になったのはいつ頃ですか?

桃果さん:大学生の頃ですね。大学4年生の頃が1番辛かったです。
薬の影響で一気に30キロくらい太ってしまったのですが、大学内で体型について陰口を言われたんです。
それがきっかけで人の視線が怖くなりました。

ーーそのときの心境を教えてください。

桃果さん:道を歩くと「自分のことを笑っているのでは?」と考えて怖くなってしまい、家から一歩外に出るのも辛かったですね。
とくに看護学科はほとんどの学生が女性なので、キャピキャピした女性を見るだけで怖かったです。
就職までに痩せたのですが、入社時も90キロくらいあって、ナース服は特注でした。笑

 

プラスサイズモデル応募のきっかけはスマイルランド

ーー桃果さんはどうしてプラスサイズモデルになろうと思ったんですか?

桃果さん私はニッセンのカタログモデルがモデルデビューなのですが、元々ニッセンで「スマイルランド」の服をたくさん買っていたんです。
買いすぎて母に怒られるくらい。笑
そこで「メイクをしてカメラマンさんに写真を撮ってもらいませんか?」という募集を見つけたんです。

ーーその企画に応募したんですね?

桃果さん:はい。ちょうど看護師になってすぐの頃だったのですが、「モデルになりたい!」っていう気持ちよりも、「楽しそう!」という一心で応募しました!

日本人で初めてのプラスサイズモデルとしての葛藤

日本で初めてのプラスサイズモデルになることは簡単ではありませんでした。

桃果さんがモデルとして活動する上で苦労したことや、乗り越えた方法を聞いてみましょう!

看護師をしながら時々プラスサイズモデル

ーーニッセンカタログ!懐かしい写真ですね。ニッセンでプラスサイズモデルとして活動を開始するわけですが、当時ほかのモデルさんはいましたか?

桃果さん:読者モデルさんはいらっしゃったかもしれませんが、当時フリーのプラスサイズモデルは最初は私1人で、徐々に増えて数人になったかな?という感じでした。
最初はポージングなども分からなくて、緊張しましたね。
でも小さい頃からフルートをやっていて、どんなに暑くても笑顔で演奏しなければいけなかったので、それが活かされてる部分もありました。笑

ーープラスサイズモデルのお仕事はどのようにされていましたか?

桃果さん:しばらく看護師をしながらモデルのお仕事をしていました。
声をかけてもらうのを待って、お仕事があれば撮影に行くという感じでしたね。

 

ーープラスサイズモデルはどんなお仕事だと思いますか?

桃果さん:お洋服に命を吹き込むのが私のお仕事かなと感じています。
自分の姿を見て、参考にしてもらえたり、勇気を持ってもらえたりしたら嬉しいですね。

 

いろんな体型があるのが普通、ではなかった

ーープラスサイズモデルとして活動するなかで苦労したことはありますか?

桃果:今でこそ「ぽっちゃりモデル」「プラスサイズモデル」という言葉が浸透してきましたが、「ぽっちゃりモデルは健康を害するのを促進しているのでは?」という意見をいただくこともあります。
でも薬や病気の影響で太りやすくなってしまう方がいるのも事実。
どんな理由や背景があったとしても「いろんな体型があるのが普通」という考え方がもっと浸透すればいいな、と感じますね。

ーー最近はぽっちゃりさん向けブランドも増えてきましたね!

桃果さん:そうですね!私がモデルを始めて11年ほど経つのですが、当時と比べて選べるファッションの幅が広がったなと感じています。
でもまだまだプラスサイズモデルにとっては活動の幅が狭いなと感じます。
一般の方向けのブランドだと「ぽっちゃりさんはちょっと…」と言われてしまうこともあるので。
私自身、もっと頑張らなきゃいけないなって思いますね!

プラスサイズモデルを始めて11年、まだまだ奮闘中

ーー辛いことや苦労を乗り越えたきっかけはなんですか?

桃果さん:「乗り越えた」というより、まだまだ奮闘中だと思っています。
海外の方は日本人よりも大きな体型の方が多いですが、ファッションを思いきり楽しんでいます。
そんな風に自分の体型を愛して、好きなファッションを楽しめる日本人が増えるよう、これからも奮闘していきたいですね。

ーーモデルをやめたいなと思ったことはありますか?

桃果さん:ないです!負けず嫌いだから、夢を叶えるまでは続けたい!

 

プラスサイズモデル桃果愛さんが体現するボディポジティブへの想い

自分の体型や自分自身を好きになろう!という意味の言葉「ボディポジティブ」。

たくさんの方に勇気を与え続ける桃果さんが、ボディポジティブにかける想いを聞いてみました。

出会いに感謝。偏見は仲間と一緒なら変えられる

<左から椎菜たむ、桃果愛、Mayu、杏名いずみ、はまゆっこ>

 

ーープラスサイズモデルの仕事で得たものはなんですか?

桃果さん:やりがいや自信はもちろん、大切な人たちとの繋がりができたことは大きな財産だと感じています。
プラスサイズへの偏見を変えていきたいという思いはありますが、やはりなかなか一人では難しいのが現状です。
だから同じ志を持つ仲間に出会えたことは、本当に嬉しかったですね。
あと、プラスサイズのお洋服を作っている方のお話を聞けたのもすごく興味深い出来事でした。

ーーお仕事をしていくなかで、嬉しい出会いがたくさんあったんですね?

桃果さん:はい!でも、どの出会いにも優劣はないと感じていて。
たとえば悲しい言葉を投げかけられても、「ああ、そういう考えもあるんだな」って知ることができます。
だから全ての出会いに感謝しています!

 

「#自分を愛してHappy」 のハッシュタグに込めた願い

ーー桃果さんはSNSでボディポジティブを体現する「#自分を愛してHappy」というタグをつけていますが、どんな想いが込められているんですか?

桃果さん:このハッシュタグが増えれば、単純に色んな人の目に付くかなと思ったんです。
そしてこの言葉の意味を考える人が増え、自分をもっと愛してみようと思ってくれる人が増えたらいいなと感じています。

ーーSNSの影響力は大きいですよね。

桃果さん:そうですね!SNSにぽっちゃりコーデなどを投稿する方も増えてきましたね。
「前は自信がなくてコーデを投稿するのも躊躇していたけど、桃果さんをはじめとした方々が投稿しているのを見て、自分も勇気を与えることができるのでは?と思った」というコメントもあって、すごく嬉しかったです!

 

夢はどんな人にとっても”居場所”になるビル

ーーモデルにプロデューサーに多彩な活躍を見せる桃果さんですが、叶えたい夢はありますか?

桃果さん:実は私、夢がいっぱいあるんです!笑
その一つがビルを作ることなのですが、美容室やカフェ、アパレルブランドなど、いろんなサービスがあるビルを作りたいんです!
でも普通のビルじゃなくて、障がいのある方や親子など、どんな人にも対応できるお店や、同じ悩みを抱えた人同士が気軽にコミュニケーションできる場があるビルが理想です。
たとえばファッションでも小さいサイズから大きいサイズ、障がいのある方も買えるとか。

ーーたしかに、都会にはなかなかそういう場ってないかもしれないですね。

桃果さん:そうなんです!大学生の頃、大学と市が協力して不登校の方が気軽に立ち寄れるカフェを運営していたこともあるので、そういった経験も活かせたらいいなと思います。

 

読者のみなさまへのメッセージ

最後に、桃果さんから読者へ向けたメッセージをお伺いしました!

ぽっちゃり体型に悩む読者へ伝えたいこと

「ありのままの自分が好き」という方もいれば、体型をコンプレックスに思う方もいるかもしれません。

でもぽっちゃりした体型は、これまでのあなたが頑張って生きてきた証です。どんなに悩んだり苦しんだりしても、それも頑張って生きてる証。誰にも否定する権利はありません。

あなたは世界にたった一人しかいない尊い存在です。だからまずは自分が自分自身に愛情を注いであげてください。

自分を信じて、愛情を持って生きれば、きっと体型だけじゃなくてあなた自身を好きになってくれる人が集まると思います。それってすごくHappyだと思いませんか?

Happyが連鎖すれば、もっとポジティブな世界を作れるんじゃないかなと感じています!

桃果愛プロフィール

プラスサイズモデル 兼 プラスサイズモデル事務所GLAPOCHA代表
160cm B124cm W100cm H120cm(着用サイズ:3L-5L)

 

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ハルイ
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2児の母をしているファッションWEBライターです。 服飾専門学校を卒業後、アパレル販売員、事務職を経験しWEBライターに。 ファッション、メイクが大好きですが、何より好きなのはショッピングです。
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