ぽっちゃり妊婦さんは、妊娠してはじめて気がつくことや困ったことも多いといいます。
そこで今回は、まわりの妊婦さんではなかなかわからない、ぽっちゃり妊婦さんならではのお悩みを解決すべく、先輩ぽっちゃりママさん、妊婦さんにリアルな体験を聞いてみました!
体の変化のことからマタニティファッションまで、貴重なエピソードがたくさん聞けましたので、ぽっちゃり妊婦さんは必見です!
目次
ぽっちゃり妊婦モデルさんぽっちゃりママモデルさんに聞いた!妊娠出産体験談
今回ZOOMでのオンライン座談会にご協力いただいたのは、ぽっちゃりモデルの3人!いなちゃん、すーさんは初めての出産を控えるプレママさん、EMMAさんは2人のお子さんを持つママさんです。
いなちゃん(妊娠9ヶ月)
明るい笑顔とハッピーなファッションが魅力のウェディングプランナー兼プラスサイズモデル。2023年8月出産予定のため、里帰り中。
- 服のサイズ:3Lサイズ
- Instagram:@ina.810_surprise
EMMAさん(産後4ヶ月)
やさしい笑顔が魅力。フェミニンからカジュアルまで着こなすプラスサイズモデル。第二子産後4ヶ月のママ。
- 服のサイズ:4Lサイズ
- Instagram:@emma.dream515
すーさん(妊娠7ヶ月)
抜群のおしゃれセンス◎スタイルアップコーデが得意なプラスサイズモデル。妊娠7ヶ月で2023年11月に出産を控えている。
- 服のサイズ:3Lサイズ
- Instagram:@suuu.pocha
ぽっちゃり妊婦さんになってみて、想像以上に大変だったことは?
実際に妊娠したからこそわかるぽっちゃり妊婦さんエピソードとは…!?妊娠がわかったら準備すること、リアルなお悩み解消法をたっぷり伺ってみました!
からだの変化が大きすぎてびっくり!ユニクロの最大サイズも入らない
画像提供:いなちゃん(妊娠8ヶ月 ビッグシルエットTシャツでおなか隠しコーデ)
いなちゃん:まず驚いたのはバストの変化ですね!もともとバストサイズは大きかったので「そこまで変化がないのでは?」と思っていたのですが、予想以上で(笑)自分の見た目を受け入れるのに時間がかかってしまいましたね…。妊娠線もいっぱいできてしまったし。
すーさん:わかります。マタニティウェアも探しているけど、なかなかないんですよね…。
いなちゃん:ユニクロのXXLサイズでも入らなくて…。まわりのママに聞いてみたのですが全然参考にならない(笑)困ってプラスサイズモデル仲間のEMMAさんにSOSしたんですよ!そしたらEMMAさんが実際に使った出産準備用品をまとめて送ってくださったんです!
EMMAさん:そうなんです(笑)前開きのパジャマとか、産褥パンツ、マタニティブラ、授乳ブラなんかをセットにして送りました!
画像提供:いなちゃん(EMMAさんからいただいた出産準備用品の一部)
いなちゃん:こういうプラスサイズのママ向けの出産準備ボックスがまとめて買えたらいいのに!
EMMAさん:実は私も妊娠中にいろいろ調べた結果、ニッセンで揃えたんです!かわいいのも結構あったし、3,000円くらいで6Lサイズまであったので助かりました!
いなちゃん:マタニティウェアを探していて、話題の海外通販SHEINデビューもしました!プラスサイズのコーナーがあるので、普通のワンピースをいくつかと、マタニティ服もあったので買いましたね。
突然の入院!ぽっちゃりさんの出産準備は、お早めに
いなちゃん:私は妊娠中もアクティブに動いていたからか、ある日突然入院することになってしまったんです。しかも妊娠の超初期に!仕事もしていたし、突然「今日から帰れないよ」と言われた恐怖といったら…。
入院準備は妊娠後期でいいよ〜ってみんな言うけど、妊娠初期から最低限のものだけでも準備しておくべきだと思いましたね。シャンプーとかパジャマとか。
EMMAさん・すーさん:うんうん、たしかに。
いなちゃん:妊娠初期の大事さを伝えたい!大事だよ、みんな!!
病院の先生から、「BMI値が高めの人は40週を迎えるまでにトラブルがあるケースもあるから気をつけてね」って言われました。「妊娠アプリとかも見ると思うけど、痩せ型の方よりも週数を早めて考えておいて」って。
妊娠初期こそ安静に!電車での声かけ問題
いなちゃん:私は電車のなかでは「すみません、妊娠しているので席を替わってください」と自分から積極的に声かけしていました。
なかには嫌な顔をする人もいたけど、ある日隣に座っていたおばあちゃんに「あなたえらいわよ!妊婦さんは自分で自分の身を守らないと!世の中にもっと自分から言える妊婦さんが増えてほしい!」と言われたんです。
EMMAさん:私は自分から言えなかったですね。マタニティマークを誰が見てもわかるところにぶら下げて無言のアピールをしてました(笑)自分が譲る立場だとしても、妊婦さんかどうかわからないと声がかけにくいので。
すーさん:たしかに、そうですよね。
EMMAさん:とくに私は妊娠前から貧血があったのですが、妊娠してよりひどくなって…。万が一、電車内で倒れてしまったとき、妊婦さんだとわかれば、まわりの方の対応も変わると思うんです。
だから、隠すよりも周知した方がいいと思う!ぽっちゃりさんは痩せ型の人より、パッと見て妊婦さんだとわからない方も多いので(笑)
誰も教えてくれない腰痛と尿もれの乗り切り方
EMMAさん:私は2人目妊娠中のとき、腰痛がとにかくひどくて…。「一生歩けないのでは!?」と思うくらいでした…!
いなちゃん:私も腰痛はひどかったです。冗談ではなく、トイレまでの30mくらいの距離を2時間かけて歩くくらい!
それで、EMMAさんに相談したら、オムツがいいよって言われて…!正直ちょっと抵抗があったのですが、「あ、はいてもいいんだ」って知ってホッとしました(笑)
EMMAさん:本当に1日に20回くらいトイレに行ってて…オムツが大活躍しました!
すーさん:私はもともとヘルニア持ちで。手術の後遺症で尿もれが気になって、妊婦さん用のナプキンを使っていたので、あまり抵抗はありませんでしたね。
でも、妊娠初期の腰痛がとにかくひどくて…!妊婦さん用の骨盤ベルトを着用してみたのですが、全く支えきれなくて「しない方がマシでは?」って感じ(笑)
いなちゃん:わかる!(笑)私はメンズのスポーツ選手用の腰ベルトを巻いてました!メンズ用ならサイズの幅も広がるので。
あとは、いろんな種類の円座クッションを買って、いたるところに置いてます!(笑)
ワンピースの下にはく股ずれ防止スパッツ、どうしてた?
すーさん:妊娠するとワンピースを着用する機会が増えますよね?でもお腹が大きくなるとスパッツがけなくなってしまって…。
EMMAさん:私はお腹を締め付けない伸びるパンツをはいてました。しまむらの年配の方向けの地味なパンツ!(実は今もはいてます!といってちらっと見せてくれたEMMAさん)
お腹が大きくなると本当に屈めないんですよ…。タイツは自分ではけなくて、ゆるいパンツタイプのものが限界でしたね。
いなちゃん:私は今もそうですが、足元が見えない。階段とか恐怖ですよね…!
EMMAさん:体重を測りたくても数値が見えないんです(笑)
ぽっちゃり妊婦さんの暑さは尋常じゃない!
いなちゃん:妊娠中の暑さって尋常じゃないですよね…!私はハンディ扇風機が手放せないです!
すーさん:ハンディ扇風機!!毎年買おうか迷ってたんですよ。でも里帰り先が暑い地域なので、今年こそ買おうかなって(笑)
いなちゃん:ぜひ!おすすめの扇風機を紹介しますよ!(笑)
これがマタニティブルー?
すーさん:妊娠してからとくに情緒不安定がひどかったですね…。いつもなら悩まないのに、自分の体形に「このままでいいのかな?」って落ち込んだり…。
ぽっちゃりさんに限らず、妊婦さんはみんな同じだと思いますが、悲しくもないのに涙が出たりしましたね。
EMMAさん:妊娠するとメンタルも変化しますもんね。
すーさん:体は元気なのに、気持ちだけがついていかないというか…。安定期になるまでは妊娠を公表しない方も多いから、妊娠初期は相談する人も少ないと思いますし。
少し前まで大変でした。今少し良くなってきたところですが、まわりのサポートが大切だなと実感しましたね。
プラスサイズ妊婦の体重管理
いなちゃん:痩せ型の方は体重増加が10キロくらいって言われてるけど、私は5キロくらいまでって言われました。
でも赤ちゃんの重さがあるじゃないですか?だから、要するに増えちゃダメってことですよね(笑)今のところ3キロ増くらいでおさまってますが…
EMMAさん:私もプラス4キロくらいで出産しましたね。
でも体重を気にしすぎてストレスを抱えるのもよくないかなと思うので、食べる量より食べるものに気をつけてました。妊娠糖尿病にかかると入院のリスクもあるから、甘いものを控えるとか!
※体重の管理については個人差があるので、かかりつけ医の指導に従ってください。
妊娠して思うこと、後輩妊婦さんに伝えたいこと
座談会の最後に、ぽっちゃりママさん、プレママさんが妊娠や出産を経験して感じた、後輩妊婦さんに伝えたいことをお聞きしました!
【すーさん】とにかくうれしい!3人で暮らせるなんて夢みたい
私は妊娠しづらかったのですが、仕事中に今までにない体調の悪さがあって…検査してみたら妊娠がわかったんです。結婚4年目で念願の赤ちゃんを授かることができて、本当にうれしかったです!
画像提供:すーさん
引っ越ししてすぐに妊娠がわかったので、環境も大切なのかなと思いました。落ち込んでいた時期もありましたが、今は赤ちゃんが生まれて3人で暮らせることが夢のようです!
1つ心配だったのは、地元の離島で里帰り出産を予定していますが、出産する病院がなかなか決まらなかったことです。分娩予約をしようと電話で問い合わせしたら、体重があるために断られてしまったことがありました。
プラスサイズの方は合併症などが起こりやすいリスクがあるため、しっかり受け入れてくれる病院を探すことも大事だということに気づかされました。里帰り出産に限らず、出産希望の地域の産婦人科が対応可能か、事前に調べておくと安心ですよ!
【いなちゃん】リアーナやビヨンセ、アシュリー・グラハムみたいに楽しむ!
私はもともと妊娠を維持できない体質だったんです。でも、もうすぐ赤ちゃんに会える!というところまできて、「プラスサイズでもママになっていいんだ」って赤ちゃんに認めてもらえたような気持ちになりました!
最初は体形の変化に戸惑いましたが、へそ出ししたりシアートップスでバストを強調したり、あえて妊婦さんの体形を活かしたファッションを楽しんでいました。まるで海外セレブみたいに!まわりからも「いなちゃん、妊婦で楽しそうだね!」って言われました(笑)
今はとにかく赤ちゃんに会えることが楽しみだし、ワクワクしています!
【EMMAさん】産後の入院中、夜は無理しないで睡眠をとること!
妊娠中は今しかないこの瞬間を残したかったので、マタニティフォトなどを楽しみました!
画像提供:Instagram @emma.dream515
いなちゃん、すーさんを含め、出産を控えたすべての妊婦さんに伝えたいのですが、出産後はちゃんと睡眠をとった方がいいです!
ほとんどの方は産んだ当日から母子同室になると思いますが、夜は無理して赤ちゃんのお世話や授乳をがんばらずに看護師さんに甘えてもいいと思います。私は睡眠不足で頭痛が1週間くらい続きました。
もちろん赤ちゃんはかわいいけど、睡眠不足でイライラしたり、体調を崩したりするよりだったら、頼れる人に頼ってもいいんです!
ひとつの命を産んだばかりなんだから、体力を消耗するのは当たり前。ママが元気じゃないと赤ちゃんも余計泣いちゃう気がするから、頼れる人がいる環境を大切にしてくださいね!
まとめ
いなちゃん、EMMAさん、すーさんに、ぽっちゃりさんならではの貴重なお話を聞くことができました。妊娠中や産後の大事な時期にもかかわらず、快くご協力いただきありがとうございました!
新しい命の誕生は、さまざまな困難を乗り越えてようやく出会える奇跡だと改めて思いました。この記事を読んでくださった方の不安や不便が少しでもやわらいで、どうか安心してご出産をむかえられますように!
プラスサイズ専門ファッション通販「Alinoma」のマタニティ関連商品紹介
妊娠中は体型や体調が大きく変化する時期。予想もしなかったことが起こったり、日常生活に支障が出たり、大変なことが増えるかもしれません。とくにぽっちゃり妊婦さんは、何かあったときにすぐに対応できるよう、準備を早めにしておくことが大切です。
マタニティウェアや下着は、ネット通販などを利用すると必要なときにすぐ使えますよ!
L〜10Lサイズと幅広いサイズのファッションアイテムが揃う通販サイト『Alinoma』では、プラスサイズのマタニティウェアや下着も販売しています。サイズから絞り込んで検索できるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
XLサイズ以上の新郎新婦に向けたウェディングブランドの「BeBB」、グラマラスサイズモデル所属事務所「BeMuni」のご紹介
今回座談会に参加いただいたいなちゃんは、プラスサイズの花嫁さん向けのウェディングドレスも手掛けるウェディングプランナー。自身の結婚準備でぶつかった日本のウェディングドレス事情の問題を自ら解決すべく、XLサイズ以上の新郎新婦に向けたウェディングブランド「BeBB」を2022年から運営されています。
ウェディングドレスのスタイリスト「YUKOさん(写真右)」とタッグを組んで、グラマラス花嫁さんだけでなく、ビッグな新郎さんも安心して着られるウェディングプランを提供。
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